巻頭言
21世紀の精神医療を考える
仙波 恒雄(社団法人日本精神病院協会会長)
特集
子どもの虐待防止〜親への支援
−予防、治療分野の可能性を探る−
- シンポジウム「子どもの虐待防止」を開催するにあたって
渡辺 義文(山口大学医学部神経精神医学教室教授)
- 親である前に
−子どもを虐待してしまう親への支援を考える−
河野 通英(山口大学医学部附属病院精神科神経科講師)
- 虐待の予防・治療における親への支援
−エンパワメントに着目した保健活動を−
中原 尚子(小倉北区役所保健福祉センター保健婦)
- 親業メソッドによるコミュニケーション
−親や子どもへの支援−
津田 紘子(親業訓練インストラクター)
- 児童虐待防止法第11条(指導を受ける親の義務)をどう生かすか?
廣岡 逸樹(荻児童相談所心理判定員)
時 評
- カルテ開示の時代における精神科医
安永 浩(長谷川病院副院長)
- 戦後日本の殺人動向から日本人男性の精神構造を考える
−進化心理学の視点−
長谷川 寿一(東京大学総合文化研究科認知行動科学研究室)
- 精神障害に関する労災認定の動向
−特に過労自殺の労災認定−
黒木 宣夫(東邦大学佐倉病院精神科)
- 守門村における精神保健福祉の取り組み
山之内 宏(新潟県・守門健康センター保健課長)
随 想
- 一心理臨床家の回顧とモノローグ
岡部 祥平(専修大学文学部教授)
- 痛みを伝えることの難しさ
城間 政州(医療法人和み会城間医院院長)
- 国会議員のメンタルヘルス
水島 広子(衆議院議員 慶應義塾大学医学部客員講師)
連載 精神科ボランティア−私の体験−
- 〔第3回〕地域で共に暮らすこと
道林 京子(コミュニティー・ケア・スペースめぐハウス)
メンタルヘルスの広場
- 母子保健の推進と虐待予防
−精神保健の基本技術を応用した子育て支援−
藤尾 静枝(練馬区保健所石神井保健相談所保健婦)
- 働く人の自殺意識
今井 保次((財)社会経済生産性本部メンタル・ヘルス研究所)
- 三宅島の子どもたちや教職員への心のケア
−東京臨床心理士会の取り組み−
岡本 淳子(東京臨床心理士会副会長 東京都立多摩教育研究所主任(教育研究))
- 三宅島難民ボランティアマッサージに参加して
−温かい癒しの手−
田野倉真由実(学校法人後藤学園東京衛生学園専門学校臨床教育専攻科専任教員)
書 評
- 『こころに添う−セラピスト原論−』(山中康裕 著)
徳田 良仁(日本精神衛生会理事)
世界精神医学会横浜大会のご案内 広瀬徹也
海外ニュース 江尻 美穂子
衛生会ニュース
編集後記 春原 千秋
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