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メンタルヘルスとウォーキング
九州保健福祉大学教授
1.現代はウォーキングブームの時代 32%といえば全人口の3分の1に当たるのだからこれは無視できない。 そして体の衰えが気になりだす中高年者になると「健康のために何かをしなければ」と考えるようになり、 中でも歩くことが1番手軽な健康法だと考えるらしい。 筆者の調査によると、 50歳代以上の年齢層になると70%以上の人が「意識して歩くようにしている」と答えている(図1)2) 。そこで彼ら中高年者が考えている健康上の問題とは何かが気になるところである。 そこで現代大学生の両親(40〜50歳代)を対象にして、 生活習慣病の原因(冠危険因子)となりうる10項目を示し、 自己判断による該当率を調べたところ、 父親;運動不足、 ストレス、 喫煙:母親;運動不足、 ストレス、 肥満症の順であった(図2、3)3)。 こうなるとウォーカーたちの心の中がだんだん見えてくるというものである。 何よりも「運動不足」「ストレス」が共通した悩みであり、 それを解消しようとしてウォーキングに参加する、 という図式なのである。 もしこれが本当ならば、 ウォーキングが現代中高年者のメンタルヘルス維持・増進にとって効果がある、 という結論に達するであろう。
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