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心と社会 No.100 31巻2号
100号記念
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『心と社会』100号記念座談会
−日本の精神保健 過去・現在・未来−
挨 拶
<出席者>
『心と社会』編集委員
浅井病院院長
浅井 邦彦
『心と社会』編集委員
東京医科歯科大学講師
井上 晴雄
『心と社会』編集委員
津田塾大学教授
江尻 美穂子
東京医科大学名誉教授
加藤 正明
『心と社会』編集長
長谷川病院副院長
徳田 良仁
福岡大学名誉教授
西園 昌久
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司 会
『心と社会』編集委員
(財)小峰研究所所長
小峯 和茂
『心と社会』編集委員
都立中部精神保健福祉センター所長
江畑 敬介
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【加藤(伸)】 本日は皆さん非常にご多忙でいらっしゃるのにもかかわらず、『心と社会』100号記念座談会にお集まりいただきまして本当にありがとうございます。
われわれの精神衛生会は非常に古い伝統ある団体です。この会が形を整えて、財団法人になりましたのが昭和25年ですが、その後しばらく、『精神衛生』という雑誌が発行されていましたけれども、昭和44年に『心と社会』という形に切り替わりました。と、申しますのは『精神衛生』はどちらかというと、ちょっと堅めで、社会との接点がやや希薄であるということもありまして、より社会との結びつきがある雑誌にしたいということで『心と社会』が発刊されたとうかがっています。
きょうは『心と社会』の100号記念の座談会ということではありますが、『心と社会』に関連するお話に留まらず、日本の精神衛生といいますか、精神保健の進み方、ことに戦後の進み方がどうであったかというところも触れていただいてお話をいただければ、ありがたいと思います。諸先生方、いずれも非常に多難な時代にそれぞれ精神保健、精神衛生ということに関して、お力を尽くしてきてくださった方ばかりですので、ぜひその立場でご意見を賜れば、幸いかと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
続く
1.『心と社会』創刊の頃
2.精神保健のめざすもの
3.WMFH(ブライトン大会)の影響
4.予防について
5.精神障害者施策について
6.精神医療従事者の教育と訓練
7.精神障害者への偏見
8.精神障害者と家族制度
9.疾病管理から健康管理へ
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