(社)日本精神保健福祉連盟 常務理事大西 守 おわりにメンタルな問題を抱える労働者が発生した場合、職場関係者が「かわいそうだから」といった情緒面だけで判断したり、職場側が負うリスクに考慮することなく対応する傾向が依然として強いようです。 もちろん、職域でのノーマライゼーションを推進するうえで、障害によって仕事ができない人を排除するのではなく、障害者として抱え込んでいく姿勢が求められるのは当然です。しかしながら、職場での“抱え込み”の弊害は、障害を疑いつつも建前では「健常者でかつ仕事ができない人」として曖昧な対応している点です。きちんと障害者として認知し対応しているのなら、それは“抱え込み”ではありません。 事例放置や曖昧な対応が救済につながらないことを、再度強調しておきます。
職場でのメンタルヘルス活動の現状は |
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